| オーストリア シュタイヤーマルク/白/辛口『ウルティメイト・オーストリア・ワインガイド』にて94点獲得 14%ものアルコール度数。 バリックで熟成させた力強い味わいが、 通常のシュタイヤーマルク産の 他のワインとは一線を画する。 凝縮した白い花の香り、 バリックからのヴァニラを思わせる香りや 良く熟したトロピカルフルーツのような香りが 渾然一体となりグラスを満たす。 まろやかながらボリューム感のある口当たりで、 果実味と樽からの味わいがからまり、 スパイシーなアフター。非常に長い余韻。 ツィルエッグの畑は一目見ただけでもわかる 南向きの素晴らしい畑で、 畑の先はもうスロベニア領らしい。 (画像参照)05年9月14日、テメントさんのワイナリーに行ってきました。 ここを訪問するのは8年ぶり2回目となり、8年の間に素晴らしいセラーと眺めが良く美術館のようにセンスのよいビジタールームが新設されていた。インポーターのAWAさんから訪問予約を入れてもらっていたので、オーナーで醸造責任者のマンフレット・テメント氏が待っていてくれた。先ず自慢の新しいセラーを案内してもらうが、感心するのはどの場所もクリーンな状態に保たれている事。また、重力に逆らわずにワインを移動できるように設計されていて、その最下部に設置されているステンレスタンクは通常のものよりかなり幅が狭く背の高い独特の形状。これはワインと空気の接触面積を減らすことにより、シュタイヤーマルクのワイン(特にクラッシッククラス)の特徴であるフレッシュな味わいを保つ為だという。テイステイングはソーヴィニョン・ブラン・クラッシックから始めて30種類位!最初にどの位試したいか?と聞かれたので、いろいろ試せたら嬉しい、と答えたのだが、このなに沢山出てくるとは正直思いもしなかった。クラッシッククラスのワインたちはどれも洗練された味わいで、クリスタルのようなきらめく酸味が特徴。但しモリロン(シャルドネのこの地方の呼び名)は他のワインよりボディが豊か、これは「3ヶ月ほど樽で寝かせるからさ。これが俺たちのスタイル」と言うこと。彼のモリロン・クラッシックは他の生産者のものより常に豊かなボディとまろやかな味わいと感じていたのだが、理由が判った。上のクラスのワインになると畑ごとの個性がはっきり表れてくる。特にワイナリーの眼下に広がるツィーレグ(格別に美しい!)畑からのソーヴィニョン・ブランとモリロンは豊かで陰影に富んだ素晴らしいワイン。「これは熟成によりもっと旨くなるんだ。熟成したのを飲んだ事あるか?」と言い、下のセラーまで取りに行って97年のワインをそれぞれ飲ましてもらった。(ウーン確かに旨い…)テメントではほとんどのワインがコルク詮に替えてヴィノ・ロックというガラスの栓を採用している。これは扱いも簡単だし、コルクからのトラブルも回避できるので、結構良いアイディアだと思う。「数年後にはトップワインまで全部これに替えるつもりだ」と言う。試飲の後に昼食を食べに行こうと、ワイン街道のこれまた眺めの良いスルツと言う畑のてっぺんにあるブッシェンシャンク(自家製ワインと地元の料理を出す居酒屋的な食堂)で地元名物という若鶏のフライをご馳走になる。最高に天気が良く眺めも最高な場所で食べるランチは素晴らしい。葡萄畑の中を動き回るトラクターがあったが、「あれはうちのトラクターだな、見なくても音で判るのさ」とテメント氏はニヤリと笑う。 |